RECIPE

ラムチョップの臭み対策と火入れ — 表面カリッ・中ロゼに仕上げる手順

ラム、ちょっと臭うかも……と敬遠してきたこと、ありませんか?実はあの獣臭、ほとんどが「脂」と「血(ドリップ)」から来ているんです。だから下処理で脂膜とドリップをきちんと処理して、強火で一気に焼き上げてあげると、臭みは驚くほど和らぎます。狙うのは「表面カリッ・中心58℃のロゼ」。これが個人的にいちばんおいしい黄金地点かなと思います。家庭の炭グリルで再現できる手順を、温度と時間でひとつずつお話ししますね。

2026.06.24読了 約7分カテゴリー:レシピ
直火で焼き上げるラムチョップ

ラムの臭みって、そもそもどこから来るの?

結論から言うと、ラム特有のあの獣臭の正体は、脂肪に含まれる分岐脂肪酸(ブランチドチェーン脂肪酸)と、骨や肉からにじみ出るドリップ(血の成分)なんですよね。つまり臭みって、肉全体に均一にあるんじゃなくて、「脂」と「ドリップ」にギュッと偏っているんです。ここが分かると、下処理でどこを攻めればいいのかが一気にはっきりしてきます。赤身そのものは臭くないので、要は脂と水分をどう扱うか。そこが勝負どころかなと思います。

まずは新鮮なものを選んであげてください

ラムチョップ(骨付きロース)を選ぶときは、脂が白く締まっていて、変色のないものを選んであげてください。冷凍ものは解凍のときに出るドリップがそのまま臭みに直結するので、冷蔵庫で半日かけてゆっくり解凍して、出てきた水分は必ず拭き取ってあげるといいですよ。

臭みを抑える下処理、5ステップでお話しします

マリネに頼らずスパイスで深みを出したいなら、ラム・赤身向けに設計された豪州ラブ(Low n Slow BasicsやStef the Maoriなど)を薄くまぶすのもおすすめです。クミンやコリアンダー系の配合は、ラムの個性とよく噛み合ってくれます。

火入れ:ツーゾーンで「外カリッ・中ロゼ」に

ラムチョップは厚みが2〜3cmと薄めなので、基本は強火で一気に焼いてあげます。炭を片側に寄せたツーゾーンファイアを組んで、直火ゾーンの炭は白く灰をかぶった状態(手をかざして2〜3秒我慢できる程度=約250〜280℃)にしておくといいですよ。

焼き方の手順

だいたい合計4〜6分で焼き上がるイメージです。薄いチョップは火が入りやすいので、温度計を刺すこのひと手間だけは惜しまないでください。グリルの表示温度ではなく、プローブで実測してあげるのが安心です。

厚いチョップ・ラックはリバースシアで

厚み3cm以上のものや、ラム全体(ラック)を扱うときは、先に130〜150℃の間接で中心50℃まで上げてから、直火で表面を焼く——この逆算法が安定します。薄いチョップは直火一発、厚いものはリバースシア。こう使い分けてあげると、まず失敗しないかなと思います。

最後に休ませて、完成です

焼き上げたら、必ず5分休ませてあげてください。中心温度はキャリーオーバーで2〜3℃上がって、58℃→60℃前後のきれいなロゼに落ち着いてくれます。休ませずに切ると、肉汁(=臭みの元にもなるドリップ)が流れ出てしまうので、ここだけは省略しないであげてくださいね。

ラムは「脂を制御して、強火で短く、中心58℃で止める」。この3点さえ守ってあげれば、獣臭ではなく豊かな旨味だけが残ってくれます。

よくある失敗、先にお伝えしておきますね

よくある質問

ラムの臭みは牛乳に漬けると消えますか?

牛乳やヨーグルトに30分〜1時間漬けてあげると、乳脂肪とタンパクが臭み成分を和らげてくれる効果はありますよ。ただ、新鮮なラムなら、ドリップの拭き取りと古い脂の処理だけでも十分に効果が出ます。漬けたあとは、水分をしっかり拭いてから焼いてあげてくださいね。

ラムチョップの焼き加減は何度が正解ですか?

ミディアムレアなら、中心56〜58℃で引き上げて、休ませてキャリーオーバーで60℃前後に着地させるのが定番かなと思います。ウェルダンにしすぎるとパサついて臭みも立ちやすいので、温度計での実測をおすすめします。

骨付きでも均一に焼けますか?

骨際は火が通りにくいので、骨側を直火に少し長めに当ててあげるか、間接ゾーンで蓋をして余熱を回してあげると均一になります。プローブは、骨に当たらない肉のいちばん厚い部分に刺して測ってあげてください。

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