RECIPE

牛タンをBBQで焼く完全ガイド — 厚切りと薄切りで火入れはこう変える

同じ牛タンなのに、薄切りはうまく焼けるのに厚切りになると外は焦げて中が冷たい……そんな経験、ありませんか? 実はこれ、技術ではなくて「火入れの思想を切り替えていない」だけなんです。薄切りは「直火・高温・短時間」、厚切りは「リバースシア・中心58℃」。この2つはまったく逆の焼き方と思ってください。同じ部位でも、厚みが変わると最適解がくるっと裏返るんですよね。この記事では温度・時間・道具を全部数字でお話しして、薄切りも厚切りもどちらも失敗しないところまで落とし込んでいきます。

2026.06.24読了 約8分カテゴリー:レシピ
グリルで焼ける厚切りの牛タン

牛タンは「厚み」で焼き方が真逆になります

牛タンって焼肉でもBBQでも人気の部位なんですけど、薄切りと厚切りを同じ感覚で焼くと、たいてい片方を失敗してしまうんですよね。薄切り(2〜3mm)は、表面を一気に焼いて水分を飛ばさないのが正解です。逆に厚切り(15mm以上)は、内部までじっくり熱を通してから、最後に表面を焼き固めてあげる。つまり「直火高温で短く」と「間接熱でゆっくり→直火で仕上げ」という、まったく相反する火入れを、厚みで使い分けることになります。

それともうひとつ。牛タンは1本のなかでも部位差がけっこう大きいんです。根元側の「タン元」は脂が乗って柔らかいので厚切り向き、先端の「タン先」は筋っぽくて硬いので薄切りや煮込み向き。塊で手に入れたら、用途で切り分けてあげると無駄が出ません。

薄切り牛タンは、直火・高温・30秒×2で

薄切りは、ツーゾーンファイアの直火側、グリル面温度で約250〜280℃の強い熱で焼きます。狙うのは表面のメイラード反応だけで、中まで火を通そうとしないのがコツなんですよね。

味付けは塩・レモン・ねぎ塩が定番ですけど、軽くスパイスラブを振ってもおいしいですよ。ただ薄切りは直火なので、砂糖の多いラブは焦げやすいんです。塩・胡椒・ガーリック主体のシンプルな配合が合うかなと思います。

厚切り牛タンは、リバースシアで中心58℃

厚切り(15〜25mm)を薄切りと同じ強火で焼くと、外が焦げて中が冷たいまま、という残念な結果になりがちです。ここはステーキと同じく、リバースシアの出番ですね。

ここでひとつだけ。必ずプローブ温度計で中心を測ってください。グリルの蓋の表示はあてにならないんですよね。厚切りは、表面に格子状の浅い切り込み(隠し包丁)を入れておくと、火通りと食感が安定しますよ。

道具と下処理のちょっとしたコツ

薄切りは崩れやすいので、とにかく網の予熱が命です。厚切りはリバースシア中に脂が落ちて炎が上がりやすいので、間接ゾーンの下にドリップトレイを置いておくと安心ですよ。あとタンは、表面に薄皮や水分が残っていると焼き色がつきにくいので、焼く前にキッチンペーパーでしっかり水気を拭いてあげてください。

ラブを使うなら、厚切りの間接調理は砂糖入りでも焦げにくいので相性がいいです。Low n Slow Basics や Butcher's Axe のようなビーフ系ラブは、胡椒とガーリックの効いた配合で、牛タンの濃厚さに負けません。薄切りには塩主体、厚切りには深みのある配合、と振り分けると、一本のタンで二度楽しめます。

厚切りと薄切りの早見表

薄切り(2〜3mm):直火250〜280℃ / 片面30秒×2 / 中心は測らず見た目で / 塩・レモン
厚切り(15〜25mm):間接120〜140℃で中心50℃まで→直火で仕上げ / 中心58℃ / リバースシア / ビーフ系ラブ

同じ牛タンでも、薄切りは「焼肉の思想(直火高温短時間)」、厚切りは「アメリカンBBQの思想(間接でコントロール)」で焼く。この切り替えさえできるようになると、家庭のグリルでも、専門店のタンステーキにぐっと近い仕上がりになります。ぜひ一度、厚みで焼き分けてみてください。

よくある質問

牛タンの厚切りは何分焼けばいいですか

厚み20mm前後なら、間接120〜140℃で中心50℃まで20〜30分、その後直火で片面40秒〜1分ずつ焼き付け、最終的に中心58℃が目安です。時間より中心温度を優先し、プローブで測ってください。

薄切り牛タンが硬くなるのはなぜですか

焼きすぎが原因です。薄切りは直火250〜280℃で片面30秒、合計1分前後が限界。それ以上焼くと水分が抜けてゴムのような食感になります。網を予熱し、焼き色がついたらすぐ引き上げてください。

タン元とタン先はどう使い分けますか

脂が乗って柔らかいタン元は厚切りステーキ向き、筋っぽいタン先は薄切りや煮込みに向きます。塊で買ったら部位で切り分けると、それぞれに最適な火入れができます。

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